アラビア語学習帳(エジプシャンアンミーヤ)_3 Where are you from?

السلام عليكم

今日は出身地の尋ね方です。正直あんまり使うことはないかもしれません。エジプトでは「シーニー?」とよく聞かれました。「シーニー」=「中国人」です。30年前なら観光地で見かける東洋人といえば日本人だったでしょうが、時代が変わりましたね。
その都度、「لا انا يابانيذ(ラ アナ ヤ―バーニー)」(いえ、私は日本人です)と訂正していました。
「日本人」はアラビア語では「ヤーバーニー」と言います。「ジャパン」が元になったのだと思いますが、「パ(pa)」でなく「バ(ba)」なのです。
アラビア語では「パ(pa)」の音が無いらしく、「パリ(paris)」も「バリ(baris)」になるそうです。

さて出身地の尋ね方です。

اِنْتَ مِنِينْ؟(エンタ ミニーン?)」男性の場合はこれで「あなたはどちらのご出身ですか?」という質問になります。
女性の場合は、「اِنْتِي مِنِينْ؟(エンティ ミニーン?)」です。エンタとエンティの違いですね。

さて、「エンタ ミニーン」はエジプシャンアンミーヤの話ですが、フスハーでの言い方も見てみましょう。

フスハーでは「مِن أين انت؟(ミン アイナ アンタ?」と言います。
「アンタ」と「エンタ」は同じく「あなた」という意味です。女性であれば「アンティ」となります。

フスハーの語順を見てみましょう。

مِن」=「from」、「 أين 」=「where」、「 انت」=「you」の意味です。
だからこの語順を英語に読み替えると「from where you?」みたいな感じですね。

一方でエジプシャンアンミーヤを見てみると

اِنْتَ」=「you」、「 مِنِينْ؟」=「from」の意味ですので、「you from?」となります。

そう「疑問詞」が省略されてしまっているのです。
単に発音で語尾を上げて質問っぽく言うだけです。簡単ですね。というか何故そこを省略してしまったのだろうか?

アラビア語(フスハー)自体は1300年程前から、ほとんど変わっていないようですが、イスラム教の浸透に伴い各地へアラビア語が拡がっていったとき、土着言語の影響もあったのでしょうが、色々なところが省略されたりして、各地の方言(アンミーヤ)が生まれたそうです。

各地の方言(アンミーヤ)はかなり違っているので、例えばモロッコの人がシリアの人とアンミーヤで話そうとすると、通じないということがあるそうです。

日本でも方言はあるから同じようなものなのかもしれませんが、その言語を学ぶ外国人にとっては迷惑な話です。

最後にアラビア語での国名を紹介します。もしアラビア語で出身地を聞かれたらアラビア語で答えましょう。

オーストラリアأستراليا(オストラリヤ)
カナダكندا(カナダ)
イギリスإنجلترا(イングリテラー)
フランスفرنسا(ファランサー)
アメリカأمريكا(アムリーカ)
日本اليابان(イル ヤーバーン)
中国صينة(シーニヤ)
ドイツألمانيا(アルマーニャ)
ロシアروسيا(ルーシア)
スペインاسبانيا(イスバーニャ)

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