「قطة(ネコ)」おった

السلام عليكم

エジプト フィラエ島にて。カフェの椅子を占拠して寝るネコたち。
At Philae Island, Egypt. 
Cats occupy the chairs of the cafe and sleep

今では世界中で可愛がられているネコですが、歴史上はじめてネコを家畜化(飼いならした)のはエジプト人らしいです。

ネコ)は、狭義には食肉目ネコ科ネコ属に分類されるリビアヤマネコヨーロッパヤマネコ)が家畜化されたイエネコ(家猫、Felis silvestris catus)に対する通称である。イヌ(犬)と並ぶ代表的なペットとして日本を含め世界中で広く飼われている。

今日のイエネコの直接的・系統的起源は明らかではないが、紀元前3000年ごろ古代エジプトで固定化されたものといわれている。紀元前1600年ごろの古代エジプトの王墓に描かれたネコの壁画が確実な証拠である[4]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エジプトからネコがどう拡がったのかわかりませんが、日本には遣隋使・遣唐使の船にネズミ除けとして積み込まれたとか、害獣対策として輸入されたという説があるようです。

アラビア語ではネコは「قط(オスネコ)」=オット、「قطة(メスネコ)」=オッタといいます。だから、メスネコがいたら「オッタおった」となるわけですね。

(これはエジプシャンアンミーヤの場合。フスハーであれば、「قط(オスネコ)」=コット、「قطة(メスネコ)」=コッタと読みます。綴りは同じなのに読み方が違うのでややこしいですね。)

アブシンベル神殿に行った帰りに寄った休憩所で飼われていたネコ
A cat kept at a resting place on the way back to the Temple of Abu Simbel

ネコは古代エジプトでは「バステト」というネコの神様もいて、とても大事にされていたようです。

バステトBastet)またはバストエジプト神話に登場する女神
その名前の意味は「ブバスティスの女主」である。

バステトはの女神として知られる。しかし初めは猫ではなく雌ライオンの頭部を持った姿で崇拝された。紀元前1000年頃に猫の姿あるいは猫の頭部を持つ人間の姿とされるようになった[1][2]。人間の姿の場合はしばしば手にシストラム英語版)という楽器(子供をあやすガラガラのような楽器)、盾、籠を持っている[3]

猫は古代エジプト人が初めて家畜化した動物と言われている。エジプト先王朝時代の紀元前6000年頃、ヒエラコンポリスの貴族墓より猫の骨が発見されている。また紀元前4000年紀後半には家畜化されていたと考えられている[1]

このことから、初めはライオンの神として攻撃的な性格を持っていたが、他のライオンをモチーフとした神と差別化され、穏やかな神になったと言われる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ところで、エジプトでミイラと言ったら、基本は人間のミイラですが、動物達もミイラになっています。ワニとか、ウシとか、その他いろいろ。

それでも猫のミイラだけ棺が可愛らしく、何か別格の存在感がありました。
↓の写真がそうです。なんだか猫愛を感じるでしょう?

エジプト考古学博物館に展示されているネコのミイラたち(棺)
Mummy cats (coffin) on display at the Egyptian Museum

カイロの街中にも沢山のネコたちがいました。多分ほとんど野良猫だけど。
すごく痩せていたり、怪我をしていたりちょっと可哀そうな感じ。あまり大事にされているようには見えません。
だからと言って日本まで連れて帰ってあげるわけにもいかないし。。。せいぜい優しく撫でてあげることしかできません。

でもきっと、そんな心配はよそに、彼ら(彼女ら)はたくましく生き抜いていくのでしょうね。
フィラエ島の猫たち、カイロの猫たちは元気にしているかな?
最後にカイロで出会った猫たちを紹介します。

シタデルの軍事博物館で見かけた猫。隣の鉄の塊は錨的なもの
A cat I saw at the Citadel Military Museum. 
The iron block next to it is like an anchor
カイロの道端でウチの息子さんいじゃれつく猫。小さくて可愛い。
A cat flirting with my son on the roadside in Cairo. 
Small and cute.

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